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計画経営のススメ ①【Vol.003】

 

皆さま、こんにちは。福岡県中小企業振興センター専門家派遣アドバイザーの林です。

  

今回のテーマは事業計画についてです。

特に中期(3~5年)の経営計画について考えてみます。

 

事業者の皆さま、経営計画》を策定しておられますか。

金融機関に融資を申し込むときや補助金・助成金を申請するとき、また各県が認定する「経営革新計画」にチャレンジした際に事業計画書を作成されたかもしれません。 

 では、どのように経営計画(事業計画)を経営に活かしておられるでしょうか。

実のところ、中小企業で経営計画をしっかりと考えて策定している会社はそう多くはないように見受けられます。

 また、それを会社の経営の「道しるべ」として有効に活用している会社はさらに少ないように思います。

しかし、これまでの経験上、経営計画を有効に活用している会社とそうでない会社とでは、成長のスピードや経営の安定性、従業員の活力などが明らかに違っています。

その差を生むものはなんでしょうか。

経営計画書を策定するメリットはいくつかありますが、代表的なものを挙げると次のとおりです。 

●事業の進捗チェックのものさし

中期経営計画では中期的な目標を単年度の目標に分割します。さらに場合によっては半期や四半期ごとにマイルストーン(一里塚)を設定します。したがって、事業の進み具合を定期的にチェックすることができ、必要な対策を素早く打つことができます。

●組織の一体感が醸成される 

中期経営ビジョンが盛り込まれることが一般的であり、これにより会社がどこを目指しているのか従業員と共有することができます。また、一度掲げたことは経営者自身を縛ることとなり、安易な方針の変更を防ぎます(安易な方針の変更は、従業員をしらけさせてしまいます!)。

   

少々長くなってしまいましたので今回はこのあたりにして、次回は経営計画の有効な活用方法について触れたいと思います。

 

それでは、また次回。